読んだ後に、歌が聞こえてくるような
色が残り続けるような、不思議な本でした メインの舞台は17世紀のロンドン 疫病とピューリタン革命の時代 男を片手でつまみ上げられるくらいの大女と 赤ん坊のとき彼女に川で拾われたジョーダンとの 奇妙な旅のお話 どの部分が現実の話で、 どこが挿話で、どこが想像の話、だとか そんなのを飛び越えたファンタジーでした *** ホピというインディアンの種族の言語は、時制というものがない 過去、現在、未来の区別が存在しないのだ。 このことは、時間について何を物語っているのだろう *** あらゆる旅は、その行間にもう一つの旅を隠している。 歩かれなかった道、忘れ去られた曲がり角。 そういう旅のことを僕は書いておこうと思う。 僕が実際にした旅ではなく、したかもしれない旅。 あるいは別の時、別の場所でした旅。 *** 本当は僕らが時間の中を動くのではない。 時間が僕らの中を通り過ぎるのだ。 もしもすべての時が永遠に現在の連続であるのなら、 ひとつの現在から別の現在に飛び移っていけないという法はない。 *** ジョーダンの言葉ばかりを抜粋してしまったけど 私が愛しく、胸にしみたのは 大女のお母さんのたましい とても強くて、一途で、せつなくなります お気に入りの一冊ができました
by popomama1230
| 2009-11-11 02:17
| 本
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