スイスの精神科医が1969年に出版したもの
200人以上の臨死患者に直接インタビューし、 死に至る心の動きを研究した画期的な書 医療スタッフへの不満や、残される家族の心配など それぞれの患者の心の声を聞いて安心させ、 医療スタッフの対応の改善にも役立てるというもの 医師から治る見込みがないと宣告された患者は 「否認」→「怒り」→「取引」→「抑鬱」→「受容」と 段階を経て最終的には虚脱という感覚へたどりつく 本書では各段階を例を挙げて詳しく説明する 意外だったのが 患者が、死について語りたがっているということ 自分のことを語るということで 何かの役に立ちたいと思っているということ そしてそれが患者自身の癒しとなっていること 「死」について語ることは 死の近い患者にはタブーで、触れてはいけないもの、 という気がするけど、その逆だった(人にもよります) 患者は死を受容しているのに 家族が否認を続けていると 安らかに旅立てないという例もあり 家族は患者を失う自分の悲しみよりも、 患者の心からの望みを尊重することが大事なんだなぁとわかりました 自分が実際そんな立場に置かれたら きっと全然違う感覚だとは思うけど これ読んでよかったと思います
by popomama1230
| 2009-05-21 02:49
| 本
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